第17回東京フィルメックス コンペティション 『オリーブの山』

主人公はエルサレム東部のオリーブ山にあるユダヤ人墓地の中の家で暮らす若い主婦、ツヴィア。夫が仕事に、子供たちが学校に出ていった後は一人で家事を行っているツヴィアは、時折気を紛らわすように墓地を散策する。ある夜、衝動的に外に出たツヴィアは、墓地で人目をはばかることもなく抱き合っている男女を目撃する。その瞬間、ツヴィアの単調な日々の生活に大きな転機が訪れる……。ヤエル・カヤムの監督デビュー作となる本作は、イスラエルの厳格なユダヤ教徒の家庭を舞台に、慎ましい生活を送っていた主婦がこれまで想像もしなかった世界を発見するプロセスをストイックに描いた作品だ。2015年ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映された。

ユダヤ教超正統派という言葉は日本に住む私たちにとってはほとんど出くわすことのないものだからこそ,こういう映画を観ることは重要だと思う。
単調に繰り返される日々から少し逸脱してしまうことで一つのサスペンスまで生まれてくる。そして,主人公であるツヴィアにも変化が訪れる。静かな映画ではあるが,これほどサスペンスフルな映画も珍しいのではないだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください