洗骨

洗骨――。今はほとんど見なくなったその風習だが、沖縄諸島の西に位置する粟国島などには残っている。粟国島の西側に位置する「あの世」に風葬された死者は、肉がなくなり、骨だけになった頃に掘り起こされ、縁深き者たちの手により骨をきれいに洗ってもらうことで、晴れて「この世」と別れを告げることになる。
沖縄の離島、粟国島・粟国村に住む新城家。
長男の新城剛(筒井道隆)は、母・恵美子(筒井真理子)の“洗骨”のために、4年ぶりに故郷・粟国島に戻ってきた。実家には、剛の父・信綱(奥田瑛二)がひとりで住んでいる。生活は荒れており、妻の死をきっかけにやめたはずのお酒も隠れて飲んでいる始末。そこへ、名古屋で美容師として活躍している長女・優子(水崎綾女)も帰って来るが、優子の様子に家族一同驚きを隠せない。様々な人生の苦労とそれぞれの思いを抱え、家族が一つになるはずの“洗骨”の儀式まであと数日、果たして彼らは家族の絆を取り戻せるのだろうか?

《“洗骨(せんこつ)”とは》
一度土葬あるいは風葬などを行った後に、死者の骨を海水や酒などで洗い、再度埋葬する葬制。衛生的に問題があるうえ、肉親の遺体を洗うという過酷な風習であるため、沖縄本島では戦後消滅したとされている。しかし、沖縄の一部の離島で現存していると言われており、沖縄における洗骨の意味は、洗骨されないうちでは死者は穢れていて、神仏の前に出られないという信仰があるためだという。

2016年に制作された照屋年之(ゴリ)監督の短編映画『born、bone、墓音。』は、ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2017ジャパン部門賞グランプリ、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017では観客賞、札幌国際短編映画祭2017では特別賞の「観光庁長官賞」と「市民審査員賞」の2冠に輝くなど国際的な短編映画祭で非常に高い評価と数々の賞を受賞し、大ききな話題となった。その短編を原案に照屋監督自ら脚本を執筆、監督も手掛け長編映画として新たに生まれたのが本作『洗骨』だ。沖縄の離島・粟国島を舞台に“洗骨“という風習を通して生まれる家族の絆、祖先から繋がる「命」のバトンを描いた感動の物語

◾️監督・脚本:照屋年之
◾️出演:奥田瑛二 筒井道隆 水崎綾女/大島蓉子 坂本あきら 鈴木Q太郎/筒井真理子
◾️製作:映画『洗骨』製作委員会
◾️制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
◾️制作プロダクション:ファントム・フィルム
◾️スペック:2018/日本/カラー/スコープサイズ

■公式サイト
http://www.katsu-do.com

©『洗骨』製作委員会

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