紙の月

第27回東京国際映画祭コンペティション参加作品。

 梅澤梨花は銀行の契約社員である。ようやく外回りの営業を受け持たされたところだ。夫も有望な社員だし,金に不自由など全くない彼女だったが,大学生の光太と知り合って,付き合うようになってから少しずつ歯車が狂い始める。光太には借金があった。その借金をどうにかしてやろうと思って銀行の金に手を付けたのが始まりだった。すぐに返そうと思っていたのだが,若い光太のことをつなぎとめておきたいという願望もあったのか,どんどん深入りしていって…。

 さすがに吉田監督。そつなくまとめているという感じだが,いかんせんエピソードが弱すぎるのではないだろうか。わくわく感があまり感じられないし,強烈なサスペンスも生まれてこない。地味ですね。もちろん,主演の宮沢りえや小林聡美はよくやっているし,大島優子は儲け役で強く印象に残る。それでも何かが足りない。輝いていない。
 時代を感じさせる Performa は強烈だったかもしれないが(笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください