アトリエの春 봄

第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス出品作品。

 天才的な彫刻家であるジュングは手が麻痺してしまい作品も作れなくなってしまったため,療養も兼ねて妻と田舎暮らしをしている。ジュングは創作もできず,生きる希望を失っているかのようだ。そこで妻は彼の創作意欲を回復させようと,一人の女性に目をつける。彼女ミギョンは酒浸りでギャンブル好きな夫と可愛い子供二人と四人でつましい暮らしをしている。彼女なら昔ジュングが好んで彫刻したタイプだから,創作意欲が出るのではないか?
 ミギョンを見たジュングはどうやら創作意欲が湧いたらしい。アトリエにこもって作品に熱中し始めた。最初,裸のモデルだということで,嫌がっていたミギョンもジュングの熱心さにほだされて,モデルに専念する。日々作品は出来上がってきたのだが…。

 緑あふれ,川が流れ,素朴な橋がかかっている韓国の田舎の風景が実に好ましい。特に,川(湖?)をバックにしたアトリエの佇まいが最高である。美しい風景はキャメラマンの大きな功績だと言えるだろう。
 彫刻は完成に近づくのだが,そのまま完成するところまではいかない。そして,ジュングは悟る。「美」とは?美の本質を悟ったジュングのなすべきことは一つしかなかったのだろう。
 女性二人の対比もよく描かれている。

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