百日草 (百日告別) 第28回東京国際映画祭 ワールド・フォーカス

同じ交通事故で愛するパートナーを失ったふたりの物語。ミンは婚約者を失い,ユーウェイは妊娠中の妻を失う。その後の二人の百日間が描かれる。ユーウェイは一時茫然自失となるが,そのうちにピアノを教えていた妻の教え子たちの家を回り,使われなかった月謝を返して歩く。ミンは予定していた沖縄への新婚旅行に一人で出かけ,二人で訪れる予定だった店を一人で回る。初七日から節目ごとに山の上にある寺の読経に二人とも出て行くが,心にぽっかりと空いた穴は埋まらない。それでも,二人は生きていくしかないのだ。
何が起きるわけでもない二人の姿が淡々と描かれていく。ユーウェイを演じる石頭もミンを演じる久々の林嘉欣も抑えた演技で素晴らしい。でも,何か足りないように思える。それは何なのかはよくわからないが,観ていて苦しいばかりのこの映画には,もっと救いがあってもいいのではないかというのは観る側のないものねだりなのだろうか?

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