1970年代に始まった台湾フォーク。それから40年が経ち,台北の台北アリーナで40周年記念のライブが行われた。そのライブの幕が開くまでを個々のミュージシャンに密着して描いた音楽ドキュメンタリー。
当然ながら,私は台湾フォークの流れなどは全くわからないのだが,海外から渡ってきたフォークという文化が70年代に「日本と同様に」根付いたというのに驚かされる。日本でもラジオの深夜放送がフォークと共に繁栄していったのと同様,台湾でもラジオのDJが大きな役割を果たしていたらしい。
台湾フォークには,先住民の歌という系統があるようだし,また,当時はまだ強い郷愁が残っていた大陸への思いといったものが,歌にも反映されているということがよくわかる。それでも,日本同様の曲調を持つ歌もあり,何処も同じという感がしてくる。
登場人物たちもそのほとんどが老人の域に達している。それでも元気にステージに上がる。次は10年後,50年ライブを目指していく!
©The Chinese Music Man Association